メイソンデコイのこと MASON DECOY JAPAN
スポンサーリンク

前回デコイのことを書いたので少し書き加えたいと思います

もう40年以上前のことですが、木材商をやっていたころ

大手通販会社カタログハウス(通販生活)からデコイキットの依頼があって

全国販売をしたことがあります、そのころは

メイソンデコイジャパンと名乗って販売し飛ぶように売れました

メイソンデコイのレプリカ版の制作キットでした

朝日新聞にも掲載されてプチブームを巻き起こしました

アウトドアブームも重なってバードウオッチングも含めて

デコイは人気者でした、そのころちょっと面白い経験があります

実はオリジナルプロトタイプデコイキットを渋谷東急ハンズに卸して売ってもらおうと

アポなしで営業しましたが体よく断られました

あのときハンズが取り扱っていたらずいぶん儲かったと思います

やはり当時の大手の生ぬるい湯に浸かった社員にはそれらの件は

通じなかったようです、結果後に他の銀座の伊東屋、カタログハウスなどで

数千万円の売り上げを上げました

このことからも人は経歴や身なりなどで判断してはいけないことを学びました

あのとき私が東急ハンズの口座を持っていて紹介もあれば

売り込みは成功したかもしれません、でもそのことは承知の上で

わざとアポなしでいきなり本品を見せて営業に行ったのです

よほどのぼんくら社員だったのか

ハンズでは確か一週間ほど預かりその後見本のキットは返されました

どこの馬の骨かもわからない商品は扱えないと思ったのでしょう

しかし書いたとおり結果は通販で大成功でしたまだネットもない時代です

新聞広告だけで売れまくりました

キット内容はもう写真はありませんが

木材は天然ヒバ材(アスナロ)を半加工して作り安くしていました

付属の加工工具は輸入品のイギリス製スタンレーなどを

大阪の輸入商から特別に取り寄せました

彩色にはアクリル絵の具のセット

作り方の図解マニュアル

を手作りの松材のアンティークな木製箱に入れてデザインして3万円ぐらいの販売価格で

通販しました、実際の卸価格は一万円そこそこでしたが

それでも毎月200万円(小売価格は600万円)ぐらいの売り上げがあり

数年間それは続きました

日本人は器用でテディベアも上手に作ります

デコイも同じように作る方は多かったのです

ブームは下火になりましたが、その後も私が立案したキットは

大手のおもちゃメーカーや他の商社でも

コピー販売され、いまでも残っている商品はメイソンデコイジャパンの

名残り商品です


メイソンデコイとシュタイフベアの共通点は

フォルムにあります、独特のラインがその両方にはあります

マニアからすればその外ラインで本物かが判別できるのです

その美しいラインを美しいと感じる目利きが基準ですそれは

何万というアイテムを見て触って得ることができます

何十年もかかりますが、そのことは、すべての事柄に通じることなのです

東急ハンズの社員も目利きができたら大もうけ出来たでしょうね

 

 

スポンサーリンク
シュタイフテデイベア
おすすめの記事