生きる意味とは 2

生きる意味とは 2

お金がなくなった時はたと気づきました、私は何のために生きているのだろうと?財産も仕事も失い鬱(ウツ)の生活が続いた頃、心配した家族が小学生の子供達に私が好きだったパソコンを教えてあげてほしいと言われました、半信半疑で小学校に行くと大勢の子供達が歓迎してくれました、ちょうどその頃IT革命として教育現場にパソコンが導入され始めたのでした、地元の小学校を定期的に訪問しては、授業補佐として子供達と接しました、ボランティアに等しいので報酬は少ないのですが、お金より大切なことを貰い受けました、始めて人のために役に立つという具体的な経験をしたのです、もちろん今までにも社会人として職場では働いてきましたが、面と向かってありがとうと言われた経験はありませんでした、子供達の純粋な気持ちがそのまま伝わってきて自分の役割にはっきり気付きました、人のために生きることがこんなに楽しく意味のあることなのだと遅まきながら知ったのです、学校嫌いだった私が学校のために働く因果な運命になりました、小学校にも慣れ中学校、高校と都内の校区をパソコン講師として働きました、中でも夜間高校や養護学校は印象的で自分自身を高めてくれた教職員の方には頭が下がる思いです、こうして10年間の学校訪問を経て私は生きる意味を知ったのです。つづく

シュタイフテデイベア