40年以上続けてきた家業に幕を引かなくてはならない時がありました、バブルの崩壊で貸しはがしなどの金融機関の取り立ても厳しくなり、社有地を売却しなくてはなりませんでした、当然営業はできなくなりました、従業員の解雇や保証など取締役(父)の疲労は目に見てて激しくなり鬱状態から抜け出せなくなっていました、そして長男の私が矢面に立たされることになりました、運悪く姉妹会社の工事トラブルで詐欺容疑の告発を受け対応に迫られました、私といえば社長代理で金策に追われたり、検察に出頭して告発の対応をしたりで、休む暇もありませんでした、幸い告発は不起訴になり事なきを得ましたが、その事柄などを家族や子供達には心配をかけないよう気を使いながらの毎日でした、そのころ、いつも私の部屋にいてくれたのが今のマスコットのテディベアだったのです、毎晩寝る頃にはテディベアに話しかけながら眠りに落ちる日が続きました、もしテディベアがいなっかったらと思うとゾッとします、その時の事を思い出すとあらためてテディベアの存在価値を思い知らされます、きっと同じように過去にも多くの方々が悩み苦しんだ時にも、側にテディベアが居てくれたのだと思います、苦しみが深ければ深いほどテディベアの存在は増します、私はいつもお見舞いに行く時小さなテディベアを差し上げることにしています、ベットの横で一緒に語れるテディベアはきっと役に立つと思うからです、そのテディベアがその方の一生を見守ることが出来ることを祈るばかりです。